Timeline
タイムライン編集
タイムラインは曲のすべての要素 — 音源、プロンプト、キュー、テンポ、コメント — を 1 本の時間軸で編集する場所です。Unified 表示では同じブロック内の全曲を横並びで編集できます。
トラックの種類
| トラック | 内容 | 主な操作 |
|---|---|---|
| コメント | クラウドコメントのマーカーを表示する最上段の専用レーン。 | ダブルクリックでその時刻にコメントを追加。マーカーはドラッグで移動できます。 |
| Beat | 下段に BPM を宣言するビートクリップ、上段にカウントマーカー。 | クリック音・ビートグリッド・スナップの基準。インスペクターで BPM / 拍子 / クリック音色を編集します。 |
| プロンプター | 歌詞・ガイド・ディレクションのプロンプトブロック。 | ダブルクリックで追加、⌘B で分割、⌘J で結合。詳細は「プロンプター」ページへ。 |
| Cue | 人間向けキュー、Cue Message、MIDI / OSC / Art-Net 信号キュー。 | クリップの追加・分割・コピーに対応。送信先(Cue Target)を指定できます。 |
| Shot | カメラキュー(Camera Cue)とスイッチング指示(Switching)の 2 段レイアウト。 | トラック単位のカメラプリセットと信号送出設定を持ちます。 |
| オーディオ | プロジェクト共通の音声レーン。1 トラックに複数のオーディオクリップを配置できます。 | 分割・トリム・フェード・差し替え。ステレオ素材は L / R 分割波形で表示され、音量 / パン / ルートはインスペクターで編集します。 |
統一されたレーン操作
プロンプター / Cue / Shot / オーディオの各トラックは、見た目と操作が統一されています。
- 折りたたみ — トラック左端のカラーストリップをクリックすると折りたたみ / 展開できます。折りたたむと高さ 28px になり、Cue / Shot はアウトライン表示、プロンプターは概要バー表示になります。折りたたみ中もクリックで選択できます。
- 高さの統一 — 標準の高さは 80px(Cue のみ 56px)。オーディオの最小化も実際に行の高さが低くなります。
- トリムハンドル — すべてのクリップ種別で端の 8px がトリムハンドルです。ホバーまたは選択時にハンドルが表示されます。
- スナップとビートグリッド — N キーでスナップを切り替え。クリップやブロックは近傍のグリッド・他クリップ・セクション、現在時間、編集カーソル、ビートクリップ由来のビートグリッドへ吸着します。ドラッグ中のガイドには、何へ吸着したかのラベルが表示されます。
- Lock Mode — ヘッダーの鍵アイコンで編集をロックできます。選択や閲覧はそのまま使えます。
選択範囲・再生モード・コピー&ペースト
タイムライン上部の時間ゲージをドラッグすると「時間の選択範囲」を作成できます。範囲は全トラックにまたがってハイライトされ、両端のイン/アウトハンドルで調整できます。
- 範囲の活用 — オーディオ書き出しダイアログのスコープで「選択範囲」を選ぶと、その範囲だけを書き出せます(境界をまたぐクリップは途中から/途中までに切り詰め)。「空白を挿入」ダイアログの尺も選択範囲の長さで初期化されます。
- コピー&ペースト — Section / Prompter / Cue / Shot / Switcher / Audio をクリップボードで横断的に扱い、⌘C・⌘X でコピー/カット、⌘V で直近にコピーしたものを黄色い編集カーソルの位置へ貼り付けます。別の曲への貼り付け、曲をまたいだコピー&ペーストにも対応します。
- 空白挿入と時間削除 — 「空白を挿入」では選択範囲、編集カーソル、現在時間を基準に後続要素を後ろへずらせます。「時間を削除」では指定した範囲を取り除き、後続のオーディオ・プロンプター・Cue / Shot を前へ詰めます。
- 位置合わせ — 選択中の Audio / Prompter / Cue クリップの頭を、再生位置または編集カーソルへすばやく移動できます。細かなタイミング合わせは、スナップ表示を見ながらドラッグで追い込めます。
再生モード(TransportBar)
| モード | 挙動 |
|---|---|
| 通常 | セットリストの自動再生設定どおりに進行(MC では待機)。 |
| 強制連続 | 自動再生設定を無視して進み続け、MC/ブロック空白をスキップして次の曲へ直接進みます。 |
| 選択範囲ループ | 選択範囲をアウト点でイン点へ戻して繰り返します。複数曲にまたがる範囲にも対応し、イン点(先頭の曲)から MC/休憩をスキップして後続の曲へ進行し、アウト点(後ろの曲)でイン点へ戻ります。 |
クラウドのマスターロック中は「強制連続」「選択範囲ループ」は自動的に無効化され、本番中の誤操作を防ぎます。ネイティブオーディオでは曲を跨ぐ連続再生でもデバイスを止めず再アンカーするため、継ぎ目で無関係な音は鳴りません。
セクションとマーカー
- セクション — タイムライン上端の色帯。ダブルクリックで作成し、ドラッグで位置と幅を変更します。名前と色はインスペクターで設定します。
- ソングマーカー — 曲内のメモ / ジャンプポイント。⌘K で再生位置に追加、レーンのダブルクリックでも作成できます。クリックでその位置へシークします。
- EoS(End of Song) — 曲の論理的な終了点。オレンジの縦点線で表示され、右側は「次演目領域」として斜線表示されます。EoS ピンをドラッグして調整します(誤操作防止のため、レーンのダブルクリックによる設定は廃止されました)。
ビートクリップとクリック
ビートクリップは「この時点から BPM はいくつ」という宣言の並びで、可変テンポのテンポマップを作ります。クリック音、ビートグリッド、ビート単位のスナップはすべてこのテンポマップに従います。カウントマーカーは、キューポイント直前の 1〜2 小節にカウント音(Voice / Beep)を鳴らすための独立したマーカーです。クリック・カウントの音色や音量は曲のインスペクターで設定します。
Shot トラックと信号送出
Shot トラックは、カメラチームとスイッチャーへ渡す情報を時間軸に置くためのトラックです。
- Camera Cue — カメラマン向けの画角・被写体・準備指示。タイムライン、Camera / SW 向けプロンプター、キューシートに表示されます。
- Switching — スイッチャーへの Program / Preview / Transition 指示。トランジションは CUT / MIX / WIPE / FADE / HOLD などを指定できます。
- ソースプリセット — トラック単位で CAM 番号・表示名・色・スイッチャー入力番号を登録します。
- 信号送出トグル — トラックヘッダーの Signal ボタンで送出を切り替えます(グレー = オフ / 黄色 = オン)。オンにすると、再生位置が Switching クリップに入ったタイミングで Blackmagic ATEM / Roland LAN / OSC へコマンドを送信します。
注意
実機のスイッチャーに接続したら、必ず本番前にトラックプロパティから CUT テストを送って動作確認してください。送出したくないリハーサルでは Signal トグルをオフ(グレー)にしておきます。
コメントマーカー
クラウドプロジェクトでは、タイムライン最上段のコメントレーンにコメントマーカーが表示されます。マーカーのクリックで本文・返信・ステータス変更ができる軽量ポップアップが開き、ダブルクリックでその時刻に新しいコメントを追加できます。マーカーはドラッグで移動でき、移動後の時刻はクラウドにも保存されます。再生中に再生ヘッドがマーカーを通過すると、発言者と本文のミニ吹き出しが約 5 秒間ポップ表示されます。
ズームとナビゲーション
ピンチ操作、R / T、⌘= / ⌘-(および 2 / 1 キー)でズーム、⌘0 で全体表示に戻ります。⌘ / Ctrl を押しながらマウスホイールでもズームできます。ズームの中心(基準)は設定の「タイムライン」で、キーボード用とホイール用を別々に選べます。キーボードは「マウスカーソル位置(既定)/編集カーソル位置/常に再生位置」の3種類、ホイールは「再生位置・中央(既定)/マウスカーソル位置」の2種類です。横スクロールはトラックパッド、Shift + ホイール、または下部のスクロールバーで行います。Song 表示では曲全体を俯瞰できるミニマップが表示されます。
波形表示
ステレオ音源は上段に L、下段に R の分割波形として表示されます。タイムラインツールバーの波形ズームで、表示上の振幅だけを 0.5x〜48x の範囲で拡大・縮小できます。これは視認性のための表示倍率で、実際の音量や書き出し結果には影響しません。
書き出しと連携フォーマット
タイムライン上部の「書き出し」から、現在の曲・現在のブロック・ライブ全体のいずれかの範囲を選んで各種フォーマットに書き出せます。書き出しには現在の Mute / Solo・音量・パン・クリップ編集が反映されます。
- ステレオミックス — 2mix を WAV / FLAC / MP3 / OGG で書き出します。L チャンネルに LTC、R チャンネルに 2mix を割り当てる LTC ミックス書き出しも選べます。
- ステム(パラ WAV) — レーンごとに分けた WAV を書き出します。クリック / カウントを含めることもできます。
- メタデータの埋め込み(WAV のオプション) — WAV のステレオミックス/ステム書き出しのオプション(既定でオン)です。セクション・マーカー・BPM を WAV 内に埋め込みます。日本語の名前もそのまま保持されます。
- MIDI テンポマップ — 可変テンポのテンポマップとセクション / マーカー名を MIDI ファイルとして書き出します。
- grandMA2 タイムコード — 照明卓向けに、ライティング用 Cue を絶対タイムコードに並べた XML を書き出します。
- AAF(マルチトラック) — Pro Tools / Avid / Premiere へ渡すためのマルチトラック AAF。初回のみ Python ヘルパーの導入が必要です。テンポやセクションは AAF に含められないため、MIDI テンポマップと組み合わせて書き出してください。
ステレオ WAV(2mix)の書き出しは Free でも利用できます。ステム・LTC ミックス・MIDI テンポマップ・grandMA2・AAF、およびキューシート(XLSX)の書き出しは Pro 以上の機能です。