目次: プロンプター

対象バージョン: 2026.43.1

Prompter

プロンプター

歌詞・ガイド・ディレクションを編集し、出演者とスタッフに必要な画面を届けます。ビューごとのレイアウト、先読み、波形とガイドビデオもここで設定します。

出演者用プロンプターと次のプロンプトの表示
出演者用の表示例。画面下部の帯で次のプロンプトを確認できます。

プロンプトブロックと行種別

プロンプトブロックは開始・終了時刻を持つ表示単位です。プロンプターレーンをダブルクリックして追加し、ブロックを選んでインスペクターで編集します。歌詞・ガイド・ディレクション・画像を行ごとに組み合わせられます。

隙間なく隣接する 2 つのブロックは、境界の下端の切り欠きをドラッグすると合計の長さを変えずに両方を伸縮できます。クリップ本体の端は個別のトリムです。拍への整列は、半拍スナップを選んでいても通常の拍に揃えます。

歌詞には歌唱者の色と名前チップが付きます。ガイドは補足、ディレクションは枠付きの指示、画像は立ち位置図などに使います。空行は余白として残ります。結合した曲や名前付きの曲内区切りでは、進行に合わせて曲名に現在のパート名が添えられます。

ブロックエディター:選択してから編集

インスペクターの「エディター」「テキスト」「ポップアップ」で編集方法を選びます。エディターと独立ウィンドウでは、本番に近い 16:9 の表示で行種別・歌唱者・配置・文字サイズを確認できます。テキストモードでは改行区切りで本文を入力します。

クリックで行を選択、ダブルクリックまたは Enter で文字の編集を始めます。Shift+クリックは範囲選択、⌘/Ctrl+クリックは追加・解除、⌘/Ctrl+A は全行選択です。ツールバーの変更は選んだ行へまとめて適用されます。

Enter はカーソル位置で行を分割、Shift+Enter は行を確定して編集終了、Alt+Enter は同じ行内の改行です。⌘/Ctrl+Enter で下に行を挿入、⌘/Ctrl+D で複製できます。行頭の Backspace は前の行との結合、行を選んだ状態の Delete は行の削除です。

PageUp / PageDown で前後のプロンプトへ移動します。Esc は編集中なら編集を終了し、次に行選択を解除します。ポップアップではその後ウィンドウを閉じます。文字入力中の ⌘/Ctrl+Z は入力の取り消しです。日本語の変換確定 Enter は行分割にはなりません。

ツールバーの「空行を一括削除」で空行をまとめて削除できます(画像行・行内改行のみの行は残り、取り消し可能)。行末の Enter で生まれた未入力の空行は、続けて Enter / Shift+Enter / Esc を押すと片付きます。「+」や ⌘/Ctrl+Enter で挿入した空行は余白として残ります。

行の左にあるハンドルで並べ替え、「+」で下に行を挿入、ゴミ箱で削除できます。複数行の変更は 1 回の取り消しで戻せます。行を選択中のコピー・カット・貼り付けでは、歌唱者・行種別・画像なども保って別のブロックへ移せます。

ブロックエディター:選択してから編集
ブロックエディター:選択してから編集 — 日本語画面。マニュアル用の練習データを使用。

ショートカット一覧 →

画像の挿入・差し替え・端配置

PNG / JPEG / GIF / WebP を画像挿入ボタン、ドラッグ&ドロップ、貼り付けから追加できます。ファイルはプロジェクトの Assets フォルダへコピーされます。画像を選んで「差し替え」を押すと、サイズと配置を保ったまま変更できます。

画像を選んで「トリミング」を押すと、四隅・四辺のハンドルで表示範囲を切り出せます。元画像は残るので「トリミング解除」で全体に戻せます。配信画面と編集画面にも同じ範囲が表示されます。

通常の画像は高さを % で指定し、上下のハンドルでも調整できます。画像そのものをドラッグして並べ替えることもできます。先頭行の画像を左端、末尾行の画像を右端へ配置すると、歌詞が残りの幅に収まるように配置し直されます。

端画像は高さでなく幅で調整します(既定 40%)。左右両方に置いた場合は各 40% が上限です。画像を端へドラッグして固定、中央へ戻して通常の画像行へ戻せます。画像の大きさと配置は共同編集でも共有されます。

歌唱者・コーラス・表示の調整

プロンプタートラックを選択すると、インスペクターで表示設定を変更できます。新しいプロンプトは ALL(全員向け)から始まり、各歌詞行に複数の歌唱者を割り当てられます。行種別をガイドなどに変えても歌唱者の割り当ては保持されます。

「デュエット文字を分割色付け」と「歌唱者チップを分割色付け」は別々の設定です。本文は白のまま、名前チップだけを歌唱者の色で表示することもできます。チップの分割色付けをオフにすると、歌唱者ごとに独立したピルになります。

「括弧書きのコーラスをグレーアウト」は括弧内のコーラスと、歌詞タイミングで整理されたコーラス行を薄く表示します。「ハモ歌唱者を表示」(既定オフ)をオンにすると、読み取ったハモ歌唱者が歌詞の後ろに小さな「+名前」で出ます。整理時に検出されたよみがなは本文に残り、表示では隠れます。

1 ページの最大行数(既定 4)、超過時のスクロール / 縮小、カウントダウンバー、クリップ間の秒数 / ビート数 / 空白も設定できます。「先行表示オフセット」は歌詞表示だけを早めるため、音声のタイミングは変わりません。

次のプロンプトの先読み

プロンプタートラックの「次のプロンプトを表示」の下で、色・文字サイズ・先読み量を設定します。古いプロジェクトは従来の 1 行表示を保ち、「従来表示に戻す」で戻せます。

「自動」は現在の歌詞の文字サイズに対する 100% / 75% / 50% / 20%。「指定」は指定サイズを優先し、収まらないときは歌詞とプレビューが一緒に縮みます。先読みを増やすと現在の歌詞に使える領域も小さくなるため、本番の表示で読みやすさを確認してください。

先読み量は 1〜10 行または 1〜5 クリップです。画像行・空行は読める行数に数えず、画像だけのクリップも枚数を消費しません。クリップ間の空白は秒数で示し、行数には数えませんが、クリップ数指定では 1 枚として数えます。

歌詞が出ていない待機中にも次の内容を表示します。この待機中の先読みは「次のプロンプトを表示」をオフにしても残ります。エディター、アプリ内プレビュー、ポップアウト、LAN、収録ビューで同じ表示設定を使います。

次のプロンプトの先読み
次のプロンプトの先読み — 日本語画面。マニュアル用の練習データを使用。

歌詞タイミング:資料を整理して手で配置

プロンプターレーンのタイマーから「歌詞タイミング」を開き、歌詞を貼り付けて整理します。タイトル・クレジット・不要な注記の除去結果、セクション、歌唱者、コーラス、よみがな、ハモ歌唱者を確認してから配置に進みます。歌詞本文を確認し、必要なら修正してください。

2 行 / 4 行 / 段落のまとまりを選び、音源を再生して Enter または ↓ で次のブロックを現在位置に配置、G で現在のブロックを終え、次のタップまで空白を作ります。Space は再生 / 一時停止、← / → はシーク、Backspace は直前の配置の取り消しです。配置を適用するとプロンプトブロックになります。

「ファイルから読み込む…」または貼り付け欄へのドロップで txt / lrc / srt / vtt / ttml / docx / rtf を読み込めます。時刻付き資料は配置時刻も取り込みますが、行数を変える編集で時刻情報は解除されます。PDF・画像の文字起こしは確認後に AI クレジットを使います。「AI解析」は資料の表記を整理する任意の機能で、通常の整理・手動配置は AI なしで行えます。

「適用」はこの曲の既存プロンプトブロックを置き換えます。配置済みのセクション見出しがある場合は、既存セクションも置き換えるため、適用ボタン横の件数を確認してください。未登録の歌唱者があれば、作成・既存歌唱者への関連付けを行うか、割り当てずに配置するかを選べます。確認を閉じれば配置画面に戻って見直せます。

整理したコーラス・よみがな・ハモ歌唱者の情報も保存されます。古いアプリで保存するとこれらの情報を失う場合があるため、共同編集する端末は同じ新しいバージョンに揃えてください。

プロンプタービューを組み立てる

設定 → プロジェクト設定 →「プロンプタービュー」で、ビューを追加・複製・アーカイブできます。出演者、舞台演出、カメラ・SW、収録ガイド、汎用のプリセットを出発点に、名前・レイアウト・表示要素・アイコンと色・キューの伝達先を調整します。以前の「キュー伝達先」と「プロンプターサーバー」はこのページにまとまっています。

レイアウトは出演者 / 舞台演出 / カメラ・SW の 3 種類です。名前や役割とは独立して選べます。「規定プロンプター」は、ビューを指定しないベース URL を開いたときの表示先です。

ヘッダーの「プロンプタービュー」から各ビューをポップアウト、ブラウザで表示、または URL コピーできます。各行にはレイアウト・波形・ビデオのチップが並び、既定のビューには「既定」バッジが付きます。ポップアウトを別ディスプレイへ移動して全画面表示にすると本番用モニターになります。

歌詞の表示は 16:9 のキャンバスに収めて表示され、ウィンドウの形が違うときは黒帯が付きます。同じ設定のビューでは、エディターと配信画面で改行や文字サイズを確認できます。

プロンプタービューを組み立てる
プロンプタービューを組み立てる — 日本語画面。マニュアル用の練習データを使用。

WiFi / LAN 配信

設定 →「プロンプタービュー」でプロンプターサーバーを有効にします(既定ポート 17321)。この PC だけでのプレビューやポップアウトにはネットワーク公開は不要です。

外部端末へ配信するときは「ネットワークに公開」をオンにして、ヘッダーの「プロンプタービュー」から目的の URL をコピーします。同じネットワークに接続したスマホ・タブレット・PC のブラウザで開いてください。

接続できないときは同一ネットワーク、ファイアウォールのポート許可、WiFi の AP isolation を確認します。LAN 公開とクラウド共同編集への接続は同時に有効にできません。運用する表示元を決めて切り替えてください。

ガイドビデオと波形ガイド

設定 → アプリケーション設定 →「ビデオエンジン」で有効にしてから、プロンプタービューの「表示する要素」でガイドビデオや波形ガイドを選びます。収録ガイドは歌詞・波形・ビデオを組み合わせるためのプリセットです。動画の取り込みとタイムライン編集は「タイムライン編集」を参照してください。

波形に使うオーディオトラックは、トラックのインスペクターで「このトラックを波形ガイドとして表示」をオンにし、色とレーン名を指定します。プロンプタービュー設定では先読み時間、ナウライン位置、テキスト左余白、波形の不透明度などを調整できます。

出演者レイアウトのビデオ位置と大きさはプロンプタービュー設定で決めます(既定は下・30%)。映像の領域を確保し、歌詞と波形を残りの領域に配置します。舞台演出・カメラ・SW は右上の固定枠で映像を表示します。クリップのインスペクターでは表示先ビューを選べます。

「表示 → ビデオモニター」でも映像を確認できます。動画ファイル自体はクラウド同期されないので、別の PC で使う場合は Videos フォルダの素材も渡してください。

LAN 端末では映像をタップして最小化すると映像の受信を止め、その領域を歌詞と波形へ戻します。URL に ?video=off を付ければ最初から映像を受け取りません。ビデオエンジン設定の同時視聴数は既定 8 台(1〜16)、同一アドレスあたりは既定 2 本です。上限後の端末も歌詞や波形は表示され、空きができると映像を再試行します。

タイムライン編集 →

プロンプターを MP4 に書き出す

Team 以上では「ファイル → プロンプターを動画で書き出す…」から、現在の曲または 1 曲内のタイムライン選択範囲を書き出せます。ビューと保存先を選び、1080p の確認・共有用、720p の軽量、4K の高画質プリセット、または解像度・フレームレート・ビットレートを指定します。

書き出し対象は出演者レイアウトの歌詞表示です。舞台演出・カメラ・SW、波形とガイドビデオを重ねた収録ビューの書き出しには対応していません。音声は曲のステレオミックス(AAC)を含めるか選べます。推定ファイルサイズは上限の目安です。表示は配信プロンプターと同じで、歌詞はアニメーションなしで切り替わります。

再生とタイムコード追従を止めてから開始します。書き出し中は再生操作がロックされ、進捗からキャンセルできます。失敗・中止時は書きかけのファイルを残しません。H.264 の OS エンコーダが利用できない環境では、画面に理由が表示されます。

Slow Mode:リハーサル用の低速再生

停止中にヘッダーの Slow Mode から 0.9× / 0.85× / 0.75× / 0.5× を選ぶと、ピッチを保って低速再生できます。ヘッダーはアンバー色になり、プロンプターにも速度が表示されます。

有効中は LTC 送受信・MIDI 出力・クリック / カウント音が無効になります。解除すると設定が戻り、プロジェクトを開き直すと等速(1×)に戻ります。録音は Slow Mode 中には使えません。